Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

2017/09123456789101112131415161718192021222324252627282930312017/11


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

水戸にこんな感動的なドラマが生まれるとは・・・
昨日の天候は朝から強風をともなった雨。サッカーも運営も厳しい戦いになるのを覚悟しながら、
「何があっても今日は揺らがない。ボランティアとしての持ち場でやり切るぞ」
と、決意を持ってホームKsスタに乗り込みました。

IMG_7988_R.jpg
クラブが用意してくれたのでしょう、控室ではティファーレと連名の横断幕が出迎えてくれました。
そしてこの日は東京ヴェルディから6名ものボランティア、サポーターに運営をお手伝いいただきました。
朝の6時に集合し水戸まで駆けつけてくれた、その心意気に身が引き締まる思いです。

東京と水戸の橋渡しに何かと尽力いただいたのは、『フットボール映画祭』で出会った方。
あの日はいちサッカーオタクとして、『ヨミウリのサッカー』について熱く語りましたが、
こんな形で力を貰えるとは思っていませんでした。運営が大助かりしたのはもちろん、
精神的にかなり救われた。私も含め皆気丈に振る舞ってはいるけど、やはりどこか心細かったので・・・

IMG_7992_R.jpg

IMG_7991_R.jpg
ボランティアから選手に贈った寄せ書きです。ヴェルディから参加の皆さんにも書いていただきました。
「緑のマジックで是非!」というアピールも抜かりなく(笑)
私も心意気に少しでも応えようと緑の上着を着てきたのですが、伝えるタイミングを逸してしまい・・・

IMG_7990_R.jpg
こちらはボランティア控室に貼り出された、選手からのメッセージ。
尾本選手、小幡選手、神村選手、ありがとうございます!
個人的にMF22小幡純平選手は今年のイチオシ。最後の最後までボールを全速で追い回す姿は、
『GIANT KILLING』の椿(つばき)大介を彷彿とさせます。

メインスタンド損傷で変えざるを得ない運営システムに加え、横殴りの雨。条件は最悪といっていい。
でも皆それぞれの現場で導き出せるベストを考え、自主的に動いてくれました。
私のやった事は人員配置とちょっとした備品のフォローのみ。改めて頼もしいメンバーに囲まれてるなと。

対戦相手の徳島から、沢山の支援をいただきました。
サポーター自らの手でクラブに物資を寄贈、その一つひとつに熱いメッセージが込められています。
会場で販売した茨城の農産物を買ってくれた方もいます。
そして試合前には大きな「FC水戸!」コール。水戸サポーターからは「徳島ヴォルティス!」コールで
互いの健闘を誓い合い、スポーツの素晴らしい光景に胸が熱くなりました。

IMG_8004_R.jpg
徳島サポーター席より。写真がピンボケしてしまいすみません・・・
「世界に示そうオレ達の団結力を!水戸と共に、仲間と共に最後まで闘うぞ」
と書かれています。何というか、「ありがとう」という言葉しか出てきません。

IMG_8002_R.jpg
意気に感じた水戸サポーターも気合充分!ずっと振られていた日の丸の旗が印象的でした。
水戸のゴール裏には「支援をしてくれたすべての人に感謝」と横断幕が掲げられていました。


だけど試合が始まればそこは勝負の世界。雨で滑るピッチと強風で押し戻されるボール、
そして徳島の迫力あるプレスと華麗なパスワークに翻弄され、水戸は数多くのピンチを迎えます。
思えば「絶対に負けられない」というプレッシャーが、相当かかっていたのでしょう。
いつもの『ミスを恐れぬチャレンジャー精神』は影を潜め、大事に行こうとしてかえって失敗する悪循環。

前半12分、徳島のファンタジスタ島田裕介選手の残酷なまでに美しい直接FKが突き刺さり、
先制されてしまいます。島田選手のプレーは「何でJ2なんだ?」と常に疑問を抱くほどクオリティが高い。

水戸ホーリーホックの前半は、震災被害に戸惑う我々の姿をそのまま見るようでした。
あまり報道はされなかったけど、エレベーターに閉じ込められて亡くなった方もいる。
選手達はそんな地元の状況を汲んで戦っている。そして苦しんでいる。私はずっと喪章を握りしめながら
「水戸の全てを背負わなくていいから!俺達も少しずつ背負うから、今は目の前のボールを追ってくれ!
絶対勝てなんて言わない。だけど願わくば、勇気を少しだけ持ち帰らせてくれ!」
と、心の中で叫んでいました。皆の祈りが通じたのか、選手達は踏ん張って追加点を与えず前半を終えました。

後半に入り状況は一変。「水戸らしさ」を取り戻して何度も徳島ゴールに襲い掛かります。
しかし徳島は強い。FW柿谷選手を中心に鋭いカウンターを浴びせ、危険な場面が数度。

水戸が蘇ったのは後半16分。この試合に懸ける並々ならぬ決意を口にしていたFW岡本達也選手が
遠藤選手のクロスを頭でねじ込み、『復興第1号』となるゴールを叩き出します。
歓喜で爆発するスタンドの光景に、私は軽い目まいすら覚えました。

ここからはもう意地と意地のぶつかり合い。徳島はFW徳重、FW杉本、DF平島という
「何でJ2のベンチにいるんだよ・・・」と悲鳴を上げたくなるような恐ろしい選手達を投入。
しかし勝負師・柱谷監督率いる水戸も村田選手、鶴野選手、そして常盤選手がピッチに送り出されます。

4分というロスタイムを迎え、それまで上空に吹いていた強い追い風が、ピッチレベルにも吹き荒れます。
本当に不思議な現象でした。いつもなら引き分けで終わりのチームですが、私もこの風に勇気付けられ
「もしかして、点が取れるんじゃないか?」と前向きな気持ちになりました。

そして迎えた90分+4。FW常盤選手の放った泥臭いミドルシュートが徳島ゴールに吸い込まれ、
ラストチャンスで逆転に成功!!これは夢なのか?嬉しさよりも信じられないという思いでした。
常磐選手のバク宙パフォーマンスも飛び出し、スタジアムは興奮のるつぼと化します。
ボランティアという立場も忘れてサポーターとハイタッチ。純粋に勝利の喜びを分かち合いました。

凄い試合だった。とにかく凄い試合だった。
上手く頭の中も整理できないまま、スタジアムにはさらに嬉しい光景が。

IMG_8005_R.jpg

IMG_8011_R.jpg
選手達が一文字一文字、メッセージを書き込んだシャツを着て、サポーター席に挨拶に来てくれました。

『共に進もう一歩ずつ!みんな笑顔で!!』

もう、目の奥から溢れる熱いものが止められませんでした。
水戸に生まれて、このチームに関わっていて本当に良かった。

スタジアムに集まったのは1273人。悪条件が重なったとはいえ、ワーストと言っていい観客動員です。
茨城には今でも金銭的、時間的、そして精神的に「サッカーどころではない」人々が多くいます。
だからこそ、来れなかった方も含めてこの試合の主役だと言いたい。
そして来た方には、家族や友達にスタジアムで起こった出来事をいっぱい話してほしい。
対戦相手の徳島が正々堂々とサッカーをし、ゴールを奪ってくれた事も含めて。

とんでもなく長いブログになってしまいましたが、正直まだまだ書ききれません。
ヴェルディボランティアの方に「今日は本当にありがとうございます。寒くなかったですか?」と
声をかけてくれた選手(岡本選手?)の事。
運営ボランティアとして出た課題を、次のホーム湘南戦までに修正しなくてはいけない事。
そしてこの試合を、県内外の多くの人達の協力で開催できた事。

感謝の気持ちは今後の行動で表していきたいと思います。
ありがとうJリーグ、ありがとうサッカーと、心の奥底から。

「チカラをひとつに。 -TEAM AS ONE-」

by 小番頭・K

スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。