Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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掃除にこめた「おもてなし」

11月17日。Ksスタには8000人を超える人が集まった。

僕はこの10月から東京に引っ越してしまい、最終戦が久しぶりの参加になった。
2年ぶりの東京暮らしは平日がべらぼうに忙しいけど、休日がべらぼうに暇で、サッカー観戦ばかりしている。
1ヶ月ちょいの間に、国立、西が丘、味スタと都内スタジアムにはあらかた足を運んだ。

国立はしっかりしたおじいちゃんみたいで、西が丘は子犬みたい。そして味スタは丸の内OLっぽい印象。
屋根とサポーターとスタグル、そしてボランティアのあり方を考えさせられる試合観戦だった。


それはまあ、ともかく。久しぶりに戻ってきたKsスタ。
ボランティアを始めてまだ半年しか経っていないけど(参加できた試合も半分くらいだけど)、
やっぱり僕のホームはここだなあ、と実感する。
サッカーで言う「Home」を言葉通りにとらえたような、そんな居心地の良さ。

先週末は某アニメとのコラボ企画があったらしく、日曜夜のわりにはずいぶんお客さんが集まったらしい。
試合も勝ったようで何よりだ。それから一週間しかたっていないし、掲示物はそのまま。

軽くそのほかのセッティングをすませて、残りの時間は休憩かって?
いやいや、こういうときだからこそできることがある。
掃除だ。


僕らのホーム、Ksスタは屋根が雨風をカバーしきれない箇所もあるので、椅子がけっこう汚れている。
それをひとつひとつ、雑巾で拭いていく。僕も久々のメインスタンド担当で、
ほのかにあたたかい日差しを背中に浴びながら。

掃除を一生懸命していると、いろんなことを考える。たかが掃除、されど掃除。
最近やたらと流行っている「おもてなし」だけど、掃除が結局、おもてなしの心の原点なんじゃないかと思う。

誰もが居心地のいいスタジアムにするため、汚れをおとしてきれいにしていく。
「座りたくない椅子」を一つも作らないように。そうやって、人の座らない部分、隙間をつぶしていけば、
お客さんもそれだけたくさん入ってくれるような気がするから。

サッカーが好きで好きで仕方ない人は多少の不便も見逃してくれるけど、
なんとなく来てくれたお客さんはそうもいかない。試合内容よりも、そういう周辺的な事情が
印象を大きく左右する。「駐車場が混むから行きたくない」なんてのは、その最たる例だ。
僕が心をつかみたいのは、そういうお客さんだ。座席とトイレと、スタッフの笑顔はすごく重要だと思っている。


・・・結局、すぐに開場時間が近づいてしまって、全部の座席は拭ききれなかった。
メインスタンドは約7000席。もう少し人手がいてくれたらなぁ、と思わなくもない。
ボランティアメンバー、まだまだ募集しています。掃除が得意な人、ぜひ来てください(笑)

開場した後の仕事は券種確認。「メイン中央席」という、ちょっと値段の高いエリアがある。
そこに入れるゲートは一つだけで、入口でお客さんがチケットを持っているかチェックする。

Tシャツチケット効果もあってか、お客さんの出足も上々だ。
最終戦にふさわしい数は来てくれたかと思いながらも、だんだんと疑問がわいてきた。
・・・なんか、人、多くない?メイン中央席、座るところあんまりなくなってきたよ?


業務に多少余裕ができると、中できょろきょろしているお客さんがぽつぽつ居ることに気づいた。
階段を何度か往復して、空いてそうな所を見つけてご案内。どのくらい入ったんだろう、今日の試合。
みんなそんなにフリース毛布が欲しかったんだろうか?(笑。っていうか僕も欲しかった!)
いやいや、あまり期待するとがっかりが大きい。集客数は考えないことにして、仕事を続けた。

試合の様子は見えないけれど、お客さんの声はよく聞こえる。
キックオフ後しばらくたって、ひときわ大きい歓声。チャンスかと期待が高まり、
少しの間を置いて、響き渡るDJ寺田さんの声。やったぜ先制だ!


ハーフタイムにまた忙しくなって、後半が始まる。
またしばらくして、お客さんの悲鳴の後に、「あーあ・・・」と明らかな落胆の声。

最近わかった。悲鳴が上がっているうちは「危ないシーン」で、まだ失点はしていない。
失点すると、お客さんはみんながっかりする。つまり、・・・今回もそれだ。
でも、今日の相手は京都。1点くらい覚悟の上。ピッチの様子はわからないけど、次の得点に期待しよう。


結局、試合は最後にDF石神がゴールを奪い、ホーム最終戦を勝利で終われたらしい。
それもうれしかったけど、同じくらいうれしかったのは8000人をこえるお客さんが集まってくれたこと。
この喜びは「J’sGoal」の試合レポートで、佐藤拓也さんが表現してくれたのでそちらをご覧いただきたい。

椅子をちゃんと拭いておいてよかった。きっとあの椅子にも、あの椅子にも、誰かが座ってくれたんだろう。
でも拭ききれなかったのは本当に心残りだ。
多くのお客さんに、「席空いてる!……ああ」って思いをさせてしまったに違いない。

お見送りの呼びかけは、試合が終わってから思いついた。
いつも通りの「来てくれてありがとう」に、今日はメインスタンドの中だったので、「階段にご注意」。
そして今日しか言えないこと。それが、「来年もよろしくお願いします!」


最後になってしまったけど、駆けつけてくれたお客さん、読んでいてくれたら伝えたい。
あの日来てくれた8000人だけじゃない。今年1年の間、一度でもKsスタに来てくれたあなたへ。
本当にありがとうございました。あなたのおかげで、水戸ホーリーホックはまた少し、強くなる。
みんなの週末が、また少し、おもしろくなる。

負け試合を見せられたり、スタジアムとか駐車場とか対応とかに不満があったりしたかもしれないけど、
それぞれの持ち場の人たちは一生懸命やっています。だから、懲りずにまた来てください。
次に来るときはきっと、いろんなところがほんのちょっとずつ、良くなっているはずだから。

来年も、一緒に戦い、笑い、泣き、サッカーを楽しみましょう。どうぞよろしくお願いします。

by ルーキーW

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