Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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第22話 「よし、大丈夫」

(あらすじ◆押せ押せムードの俺達が仕掛ける猛攻!
古田、三上、石川という濃い面々を経由したボールは、決定率2%弱のFW米村さんへ。
この局面で彼は、万に一つの弾丸シュートを放った!奇跡の同点ゴール生まれるか?)

 →前回のお話

<登場人物>

三上・・・サイドを一直線に駆け上がり、戻る時はダラダラ。将棋の駒に例えれば『成香』。
キックをダフる癖があり威力はないものの、シュート精度はなかなか高い。こいつをFWの一角で
起用すればもっと勝てる気がするけど、そこには(色んな意味で)不動のレギュラー・米村さんがいる。




米村さん会心のシュートはキーパーの正面を突くも、パンチングで当てるのが精一杯。
エリア内を転々とするボールに詰める辺見さん!
しかしここは敵8番の位置取りが勝った。不十分な体勢だがボールを高々とクリア。

全体的に前がかりになっていたため、俺は一応バランス取って少し下がっていた。
ボールはその俺に向かって落下。押し戻されてしまったけど、敵の守備はまだバタついてる。

三上、古田くん、そして石川も若干フリーだな・・・それとなく次の一手を探りつつ、ボールをトラップ
しようとしたその時、「ゴシャッ!」という衝撃音とともに俺の身体は吹っ飛ばされた!
。。。目の前が暗転する。



・・・何分寝てただろうか。ぼんやりとした視界の中、皆が俺を覗きこんでいるようだ。

「あっ、スミマセン」俺は何となく謝ってしまった。
「大丈夫っすか!先輩」これは石川の声だ。
「本当に、すみませんでした・・・」敵の23番、深々と頭を下げている。


そうか、ファウルを取ったのか。口の中を少し切ったんだろう、鉄の匂いがする。
奥歯にジャリジャリした、嫌な感触がある。吹っ飛ばされた拍子に砂を飲んだらしい。

鈍重な動きで立ち上がる俺へ、主審が「一旦出ますか?」と声を掛ける。
「大丈夫です」条件反射でそう答えた。大丈夫かどうかわからないけど、男の子の習性だ。

口の中の出血は、多分そのうち止まるだろう。
左足も擦りむいているが、利き足じゃないしひねってもいない。
脇腹の痛みは打っただけで、おさまる性質のものだ。

ようやく頭が働き始め、冷静な判断で自分に改めてGOサインを出した。
「よし、大丈夫」

(次回へ続く)

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