Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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2010年ホーム最終戦での事。2点リードを最後の最後に追いつかれ、後味の悪いゲーム。
スタジアム外周で1人のサポーターが沼田社長に対し、「クラブのサービスが飛びぬけて悪い!」と
溜まった思いをぶつける光景を目にしました。おそらく試合展開のストレスもあったでしょう。

私が周辺のゴミ拾いを終えその場に戻ると、まだ同じ状況が続いてました。15分ほど経つにもかかわらず。
(気持ちはわかるけど、ちょっとしつこいよな。社長も忙しいんだから適当な所で切り上げて良いのに)
そんな私の感想をよそに、神妙な顔で意見(あるいは愚痴)に耳を傾けていた、彼の姿が残ってます。

沼田社長は本当に不思議な人物です。資金力に乏しい水戸というクラブへ柱谷監督や鈴木強化部長、
村松ジュニアコーチなど、サッカー界の著名人を招へいする(萩原GMの存在もあるかと思いますが)一方で
トイレ掃除や砂袋運びといった、およそ立場に似つかわしくない作業も嬉々として取り組んでいる。


クラブ代表ならどっしりVIPルームに構えて来賓対応すべき、と思わなくもありませんが
「作業で社長に負けるか!」と妙な裏方魂が刺激され、結局こちらも頑張ってしまう。
これはおそらく、市民クラブが行き着く理想のひとつだと思います。

いわゆる『トップダウン型経営』のチームが次々と経営危機を迎える中、ここ数年黒字を続けている
水戸ホーリーホックは、いち関係者も意見を言いやすい『ボトムアップ』の自由闊達さがある。
「自分の希望なんて、ほとんど実現しないよ!」と反論もあるかと思いますが、
もっと根本的に息苦しさを感じるクラブは沢山あると、体験として私は知っています。

ホームゲームで勝利した時の「万歳三唱」は、沼田社長が作ったサッカーを楽しむ文化のひとつ。
ライセンス問題でとてつもない足止め感を食らっている現在ですが、
彼の力がなければ2011年の段階でチーム解散となっていた可能性も充分ある。
それを幸せと取れるかは微妙だけど、「とりあえず生きている」奇跡を噛みしめるべきです。


そんな沼田社長が今月ホームタウン活動でサッカーをした際、アキレス腱断裂の大怪我を負いました。
皮肉にもチームを育ててきた「率先垂範」が、裏目に出た形。今頃は手術を終えて病室の中でしょうか。
ふだん陽気さを装っていても、無力感に襲われているかもしれません。

水戸ホーリーホック創立時からのしかかる『負の遺産』に粘り強く立ち向かい、なんとか±0ぐらいまで
持っていった所でスタジアム問題が浮上。J1への道が通行止めとなってしまった無情は、
市やJリーグと交渉を重ねてきた彼がひときわ感じているでしょう。

ひとりの人間が抱えるには、あまりにも重たいジレンマ。それに比べれば自分の悩みなど大した事じゃない。
目が覚めた気がします。失いかけていた「気合い」を取り戻し、新たな逆境を越えていきたい。
明日のホームゲーム、培ったノウハウとテンションの全てをぶつけるつもりで臨みます。

沼田社長、見ていてください!

「チカラをひとつに。 -TEAM AS ONE-」

by 小番頭・K

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