Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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第19話 「天然効果」

(あらすじ◆反攻の望みを賭けたロングボールを受ける石川、美しきトラップ&ドリブル&シュートで
敵ゴールをあっさり攻略。これで2対3。バカ試合の匂いが漂ってきた)
 →前回のお話

<登場人物>

石川・・・打ってよし、競ってよし、抜いてよし。やや古いが『和製クレスポ』とでも例えられる万能FW。
能力的には地域決勝あたりまで通用すると思うけど、なぜ市民リーグくんだりでプレーしてるのか。
そしてこの男を擁する俺達が、なぜ残留争いに巻き込まれてるのか?謎は徐々に解けていく、多分。




電光石火のカウンターが決まり意気上がるチームの中、当の石川は浮かない表情をしていた。
怪我でもしたのか?心配して近づいた俺に向かって一言「腹、痛いっす・・・」だと。
聞けば寝起きで何も食わずいきなり走ったものだから、気持ち悪くなったらしい。

つまり、こういう奴なのだ。良くも悪くも天然。
仕事でも悪気なくミスするためよく怒られるけど、最終的には笑って許されてしまう。

「しかし先輩、さすがっすね。ナイスボールでした」石川が屈託ない笑顔で言ってきた。
凄いのはお前だっての。俺のパスだって短かったし。でも褒められて悪い気はしない。
そんな所が気に入られるんだよな。計算せずに、本心から物を言えるのだ。


「まだ1点負けてるんだからな。気を抜くなよ」俺は厳しい態度を作って言った。
「はい、わかりました」石川が顔を引き締めて答える。男前だ。こりゃモテるわ。

プレーはもちろん、石川自身が周囲をひきつける力というかカリスマ性
(調子に乗るので本人には絶対言わない)のようなものを備えている。
カラカラに干上がった大地に雨がしみ込むように、チームは生き生きと躍動しはじめた。

坂口さんのフィードに三上が裏へ抜け出して、大きなドリブルで6番をブチ抜く。
マイナスの折り返しには誰も反応できなかったが、決定的な仕事だ。
1人足りなかったのを差し引いても、前半じゃ一切見られなかった展開。
皆が全く別の選手、別のチームになったみたいだ。


(次回へ続く)

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