Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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第18話 「エースのお仕事」

(あらすじ◆俺達のエース、お察しの通りあんまり頭良くない。
でも走り出したらこいつは凄い。必殺のカウンター『石川大作戦』、炸裂なるか!?)

 →前回のお話

<登場人物>

17番・・・「攻めたがり」揃いのチームにおいて、実質的なバランス取ってるのはサイドMFの彼。
カバーリングというか、尻拭いに全力を尽くすタイプ。いい人そうだけど心労も多い?
たまにヤケクソ気味のシュートを放つのは、ストレス発散だろうか。




その瞬間は早速巡ってきた。敵17番の力ないミドルシュートをGK黒沢さんがキャッチ。
すぐさま自陣中央に位置した俺めがけてスローイング。
ビュンッと小気味良い風切り音を立てながら、寸分の狂いなく胸元にボールが飛んでくる。
黒沢さん、最高のフィードだ!

俺はミスしないよう丁寧にトラップで落とし、足下にボールを置きルックアップ。教科書通りのプレー。
前線の石川を探した。右サイドを猛然と駆け上がっている。
石川の欠点はオフサイドに引っかかりやすい所。
最終ラインなど見もせずに、勘だけで走りこんでいるからだ。

本当はあと数秒余裕が欲しかったけど、このままでは奴がオフサイドポジションに達してしまう。
俺も腹を決めた。「力まず、よくボールを見て・・・」
誰もがサッカーを始めた頃、教わるおまじないだ。大事な場面じゃ今でもこの言葉を思い浮かべる。
インフロントで蹴り上げた。ボールは右サイドの石川へ、吸い寄せられるように飛んでいく。
我ながら上出来だ。が、ちょっと短かったか?


石川はちらりとボールを視認すると、軌道を何となく予測したのかスピードを緩める。
追いすがる2番より早く落下点に入り、足裏でボールの勢いを殺してそのまま中央へ切り込んでいく。
流れるような一連のプレー。やっぱりこいつはモノが違う。

2番のチャージを跳ね飛ばし、対面の5番をワンフェイクで難なくかわす。
簡単にGKと1対1の状況を作ってしまった。

振りぬいた右足から放たれたボールはGKが触る余地もなく、ゴール左隅に突き刺さった。
誰もが見とれる美しいシュート。これで1点差だ!

(次回へ続く)

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