Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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第14話 「ダイジェスト」

(あらすじ◆市民リーグ1部残留のかかる試合で上位チームと対戦のうえ、
エースFW石川寝坊で10人という危機的状況。しかし奇跡の先制ゴールを挙げ意気上がる俺達。
希望と不安を抱きつつ、後半キックオフ!死闘の結末はどっちだ?)
 →前回のお話

<登場人物>

黒沢さん・・・デブだが機敏な、俺達の守護神。元ハンドボール選手の経歴を持つ。
ピチピチの肉体が宙を舞う鉄壁セービングに、キャッチ&スローで40m飛ばせる鉄砲肩。
人間的な器もリーダーシップも充分。頭髪はかなり怪しくなってるけれど、奥さん美人。
容姿と関係なしに格好良い、男の鑑だ。

6番・・・ひっそり地道に、いい仕事。居ないと組織が回らない感じ。
先輩後輩の愚痴を黙って親身に聴いてるような、「いい人」オーラ全開。敵に回したくない感じ。



後半10分。スコアは1対3。前半終了間際の先制弾から一転、天国から地獄とはこの事だ。
俺達がいかにして崩れたか、ダイジェストでどうぞ。


最初は古田くんの所からだった。
スーパーゴールで気をよくして「行ける」と思ったのか、敵23番にドリブル勝負を仕掛ける。
ギクシャクした不器用なクライフターンをあっさり止められると、
右サイドを地味にオーバーラップしてきた6番に渡される。

追いかけるポーズだけ取る三上(明らかな手抜きだ・・・)を難なく振り切って6番、
フォローに出た前山さんのタイミングを外し13番へパス。

ここで敵13番、仕掛けてきた。
対面の小玉さんを挑発するようにボールをクイクイ動かし、小玉さんがしびれをきらして飛び込んだ所を股抜き。
残る砦は坂口さんとGK黒沢さん。13番、角度をつけながらペナルティエリアへ侵入する。

警戒態勢で距離を詰める坂口さんにかまわず、左足シュート!
と見せかけて右足へ持ちかえ、6番に横パス。まんまと騙された坂口さんは対応できず、
6番から放たれた何の面白味もないシュートがグラウンダーでゴールイン。

さしもの守護神黒沢さんも、これだけ崩されたら為す術ない。
あっさり同点に追いつかれ、意気消沈する俺達。不用意なプレーで失点のきっかけを作った古田くんは
「これじゃあ、とんだピエロだ・・・」と、彼独特の言い回しでへこんでいた。


そのわずか1分後、相手7番の雑なクロスを11番がヘッドで強引にねじ込み1対2。
失点で守備陣の集中が切れたか、11番を完全フリーにしてしまった。

そして3点目はPK。小玉さん、13番の人を食ったプレーぶりに苛立ちが頂点、
決して故意じゃないもののエリア内で足を引っ掛けてしまう。
半分誘われた形だ。ファウル狙いは見えてたけど、倒した事実はどうしようもない。

キッカーはそのまま13番。
充分な間合いでキーパー黒沢さんの呼吸を読むと、動きの逆を突いてゴール左隅へポンと蹴りこむ。
いわゆる『コロコロPK』だ。やっぱりこの野郎、「持って」いやがった。

13番の彼女か、ベンチで手を叩いて喜んでいる。
その様子を鬼のような形相で見ている小玉さん。
いや、そこまで露骨にひがまなくても・・・俺はこの人、大好きだ。

(次回へ続く)

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