Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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はじめまして。ボランティア一年目のWと申します。
小番頭の許可がおりたので、これから何度か、自分の文章を投稿させてもらおうと思ってます。

目的は3つ。

その1。ベテランの皆さんに、「あの頃はそうだったなぁ」「今のやつはこう考えてるのか」
「あいつ変だと思ってたけどこういうことか」と思っていただくため。

その2。同じ新米の皆さんと、悩みや楽しみを共有したり一緒に考えたりしてもらうため。

その3。ボランティアをこれから始めようかと思ってる人に、最初はこんな感じですよ、
とリアルタイムでお伝えするため。

第1回は、ご挨拶も兼ねて、なぜボランティアを始めたか、初心の覚え書きとさせていただきます。


僕が「ここ」にいる理由

ボランティアを始める理由なんて、10人いれば10通りの説明があると思うけど、
改めて言葉にするのは難しい、というのがそのうち9人くらいの共通見解だと思う。

ご多分に洩れず僕も9人のうちのひとりで、他のボラスタさんやクラブスタッフさんに
急に聞かれても、咄嗟にはいい言葉が思いつかなかった。
いまアタマを整理してみると、その理由は3つくらいにまとめられる。

1つめは、チームに強くなって欲しいからだった。
自分がスーパープレイヤーや天才監督だったら能力をいかしてチームに貢献できる。
石油王かヒルズ族だったら財力をいかして貢献できる。
敏腕社長や炯眼スカウトなら……想像するだにおこがましい。

サッカークラブに必要なスキルをおよそ持っていない自分でも、なんとかできそうなこと、
それは、声の大きさと、そこそこのコミュニケーションスキルだけだった。


サッカーチームを手っ取り早く強くする一番の薬は、お金だ。
そして、すべてのお金を引き出す元は、ファンの数の多さにつながる。
じゃあファンを増やすために、僕に出来ることはなんだろう。

一番大変なのは、今まで来たことがないお客さんに、スタジアムに足を運んでもらうことだ。
これはクラブスタッフや選手の皆さんが血のにじむ努力をしてくれている。
僕が1人や2人連れてきたとしてもあまり効果はないし、
友だち100人を全員リピーターにするほどの影響力も当然持ってない。

だとしたら、僕にできることは、一度来てくれたお客さんに、
もう一度来てもらうことじゃないだろうか、と考えた。

ついでにいえば、一度来てくれたお客さんが、
次来るときにもう1人のお客さんを連れてきてくれたら、ファンの数はもっと増える。
ボランティアとしてなら、そんなことに貢献できるかもしれない。そう思って、僕は始めた。


サッカー観戦は祭りの一種だ。
日常から非日常へ入り込み、非日常の世界で喜んだり、がっかりしたり、感動したり、
腹を立てたり、散々心を引っ掻き回されて、また日常へ戻って行く。
リピーターのお客さんはそれが生活のルーチンに組み込まれている。

週末が近づくと心がざわめき、誰に言われるでもなくスタジアムに足を運び、
貴重なお金と時間をふんだんに消費し、試合の内容や結果に文句をいいつつ、次の試合に心をざわつかせる。
会場ボランティアとしての僕の仕事は、つまり日常から非日常へのメイクアップアーティストなんだと思う。


僕には高校から大学にかけて、舞台をやっていた経験がある。
そのときに学んだ、「お客さんの心を掴む方法」。
それは、「オープニングのシーンに全力を注げ」っていうことだった。

最初のシーンで気持ちをつかめれば、途中で多少ダレるシーンがあっても、
まあなんとか最後まで満足して見てくれる。
逆に、最初の数場面でずっと冷めた目をされてしまうと、中盤以降、身を乗り出させるのは相当に難しい。


サッカー観戦の場合はどうだろう。お客さんが最初に見るもの、それはスタジアムの外観。
そして最初に触れ合う人は、僕たちゲートの人間だ。舞台で一番大事なのは最初の掴み。
ここで心を掴めればあとはこっちのもの。

だから僕は最初の挨拶で心を掴みたいと思っている。
短いトンネルをくぐって緑の芝が見えたときのあのわくわく感を、最大限に大きなものにしてもらうために。
お客さんの心をいち早く、サッカー観戦モードにしてもらえるように。

だから僕は、最初と最後の挨拶に全力を注ぐ。

最後の挨拶ももちろん大事だ。
試合が終わってスタジアムを去るとき、お客さんに最後に聞こえるのはスタッフの声だ。

結果がどうであれ、終わりの印象さえよければ、多少なりともお客さんはそれを引きずって、
無意識レベルでサッカー観戦後の幸福感を高めたり、敗戦のショックも多少軽減されてくれるかもしれない。
だから僕は「ありがとう」「また来てね」のメッセージを忘れない。

 
2つ目は、スタジアムが好きだったから。
古今東西、スタジアムと呼ばれる屋外型またはドーム型のスポーツ施設が僕は大好きだ。

東京ドームの高級感、神宮球場の歴史感、西武ドームのテーマパーク感。カシマの堅牢性。国立の神聖さ。
僕にとっては、スタジアムでやるスポーツそのものと、スポーツをやっている時のスタジアムとが同じくらい、
というか下手すると後者の方が好きという、僕はそういう変人である。

Ksスタに初めて足を運んだとき。あの時は震災直後で、メインスタンドがまだ復旧していなかった。
それでも僕は、外観の美しさと座席配置のバランスの良さ、
それから全体に感じる雰囲気の良さでいっぺんに気に入った。

そんな大好きなスタジアムの中に、入場料も払わず一日中いていいんだという。
僕にとっては高級温泉旅館に招待されたのと変わらない。この機会をいかさない手はない。


そんなスタジアム好きの僕に、隣の県のサッカー専用スタジアムに連れて行ってもらえる
という話が舞い込んだ。一も二もなく承知した。そして僕はグリスタに向かった。
雷雨中止の現場をいきなり体験したその話は、また後日。


ボランティアを始めるきっかけなんて、殆どの人はうまく説明できないんじゃないかと思う。
だからきっと、それでいいんだと思う。始める前の気持ちなんて、別にどうだっていいのだ。
問題は、始めるときにほんのちょっとの勇気を出せるかと、
始めた後に、そこにいることを楽しめるかどうか、それだけだ。

やろうかやるまいか、ちょっとでも悩んでいる人がいたら、
自分の気持ちを確かめるとか時間をおいて考えるとか、そんなことしなくていいから次の試合、
開場2時間前に、ふらりと正面玄関に来てみればいい。

そこから中に入って、控室を見つけて、おどおどしながら中に入って、
身長175センチで声の高い短髪のさえないあんちゃんに声をかけてみるといい。

「今日初めて来たんですけど」。たった一言だけで、確実に世界は変わる。
十中八九、おもしろい方向へ。


3つ目? 3つ目は大したことないです。
スタDJ寺田さんとお話がしたかったから。いやマジで。
でも今だにきっかけがつかめません。誰か助けてください。あ、別にそっちの嗜好はないです。

by ルーキーW

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