Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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昨日行われた天皇杯2回戦は、2点ビハインドという厳しいスコアから気迫で追いつき、
PK戦の末に水戸ホーリーホックが大分トリニータを破る劇的な結末となりました。
サッカーは人に感動を与えるもの、今さらですがそんな言葉が浮かびます。
弱かった地元のチームが成長し、素晴らしいゲームを見せる。関わる者として最高に幸せです。

来月行われる3回戦は、再びガンバ大阪と闘える。言うまでもなく実力上位のチーム。
昨年と同じ結果を簡単に許すほど甘くないと思いますが、水戸だって1年前に比べ成長している。
吉原宏太選手に星原健太選手、縁あるプレーヤーが燃えに燃え、古巣相手に強烈な恩返しを遂げてほしい。

そして一部ネットランキングで『お祭り』状態になっている鈴木雄斗選手。プレー精度が着実に上がり
持てる力を実戦で発揮しつつあるので、そろそろ「来る」気配。ゴールを挙げればとんでもなく化けそうです。


話は変わり今年の天皇杯、JFLや地域リーグ所属のチームがJ1を破る番狂わせが各地で巻き起こり
『ジャイアントキリング』の多い大会になっています。勝者は天国を味わい、敗者は地獄を味わう。
サッカーならではの面白くて、恐ろしい現象と言えます。頻発している理由は何なのか、考えてみました。

まずは戦力面について。全国でJリーグ入りを本気で目指すクラブが生まれ、切磋琢磨している現在。
3部や4部といえど名のある人物が選手あるいはコーチとして、チームを強化する例は珍しくありません。
埋もれていた才能がきっかけを得て開花、無名ながら輝きを放ちだすプレーヤーもいる。

下部カテゴリーに所属する事が、昔に比べ「恥」ではなくなりました。日本サッカーをひとつの山に
例えるなら、「すそ野の広がった」状態と言えます。対して山の頂上、すなわちJ1のトップはどうか。
個人的な印象として近年素晴らしい才能を輩出しているけど、彼らがすぐ海外に挑戦してしまうため
リーグ全体のレベルは横ばい、しかも飛び抜けた存在が希少という状態だと思います。

結果として彼我の差は縮まっている。その証拠に大物食いまで行かなくとも、僅差の試合が増えています。
昔よく見られた8-0みたいなスコアは、天皇杯においても最近は滅多にありません。

続いてメンバーの問題。J1優勝や残留争い、そして昇格争いをしているチームにとって
カップ戦は微妙な位置づけになります。「あらゆる大会を全力で獲りに行く」のは理想。
しかし現実は連戦の疲れや怪我で、いっぱいいっぱいの台所事情というケースも多々ある。

そこで登用されるのはリーグ戦にほとんど出ていなかった期待の若手ですが、良い方向に転がると限らない。
連携や試合勘、そして「Jを食ってやるぜ!」と向かってくる相手にメンタル的な所で呑まれてしまう
危険性もゼロと言い切れません。さらに敵チームの情報がほとんど無いのも大きいでしょう。

『実践経験の少ないプロ』と、『百戦錬磨のアマチュア』。どちらの選手が強いかと問われたら、
多くの方がしばし考え込んでしまうと思います。まさにそういった選手達同士がぶつかるカードとなれば、
たやすく勝敗は予想できないと。プロの肩書きそのものが、試合で有利に働いてくれるわけではないので。

ジャイアントキリングは(やられた当事者じゃなければ)見ていて痛快だけど、起こりすぎると逆に
日本サッカーの未来が不安になってきます。トップリーグは停滞してないか?代表は大丈夫なのか?と。
少ない給料でいつクビを切られるかわからないプロよりも、安定した収入でサッカーを続けられる
アマチュアの道を選ぶ。それぞれの人生設計でとやかく言う資格はないけど、無視できない流れです。

プロ野球などに比べ、Jリーグは未だ「夢のある現場」になり得ていないのではないか?
お金が全てじゃありませんが、大怪我のリスクと隣り合わせで闘っている選手達の給料が私達と同等または
それ以下となれば、やはり不憫になってきます。『夢を与える対価』というものを、支払ってあげたいなと。

上位と下位の間に揺るがぬ『格の違い』が存在し、差を認めた上でわずかな可能性に懸ける。
それが正しい「ジャイアントキリングの楽しみ方」と言えるでしょう。差が詰まりすぎるのも味気ない。
ビッグクラブはよりビッグになってこそ、倒し甲斐があるというものです。

ガンバ大阪は天皇杯を2度制し、水戸ホーリーホックは未だ無冠。予算規模においても格の違いは歴然です。
だからこそチャレンジャーとして全霊込めてぶつかり、下剋上を成し遂げてほしい。
リーグ戦も含め年末にかけての闘いが、楽しみでなりません。

「チカラをひとつに。 -TEAM AS ONE-」

by 小番頭・K

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