Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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スポーツにおけるメンタルコントロールの厄介さを、これでもかと描いたバレーボール漫画
『少女ファイト』(講談社・イブニング連載)に、とても骨身にしみる言葉があったので紹介します。
台詞のほぼ全部が名言みたいな物語なのだけど、これは白眉だと思って。


変わろうとしない奴らを見て 絶望しないようにな
そいつらはまだその時期じゃない 人それぞれタイミングがある



なかなか変わることができなかった水戸ホーリーホックの抱えていたジレンマ、
そして変わり始めている現在。まさに「その時期」が来たところじゃないかと。

チームがどれだけ前進できたのかを明日の対戦相手、ジェフユナイテッド千葉に最も見せたい。
2008年から2010年まで水戸を率いた、木山隆之監督が敵将としてKsスタに還ってくるから。

水戸ホーリーホックを史上初のシーズン勝ち越しに導いてくれた木山さんのため、最大の恩返しを。
それは彼が「水戸でやり残した夢の続き」を、両目に焼きつける事だと思います。
私達は強い相手にも食い下がり、ひっくり返せる逞しさを身につけたんだ。

『シーズン終盤に土台が出来上がり、オフにごっそり持ってかれる』のが水戸の悲しい歴史。
J1に最も近付いた2009年も、順風満帆のスタートではありませんでした。
前年にチームの屋台骨を担った平松大志、パク・チュホ、赤星貴文らが揃って移籍。
最終的に19得点をマークする、高崎寛之選手も春の段階では未知数。

当時の名鑑を見返しても、失礼ながら「このメンバーで勝てる」とは思えない陣容です。
選手たちに奇跡的なポテンシャルが秘められていた事、吉原宏太選手加入で明らかに
風向きが変わった事はプラス要素。それでもやはり大きかったのは戦力をコーディネートし、
最大限に引き出した木山監督の手腕でした。

『荒田&高崎』というJ2屈指のユニットは、当てて良し抜けて良し。吉原、遠藤のオプションも充実。
中盤からスルーパス、サイド突破、そして最終ラインの攻撃参加で相手をねじ伏せる
「攻めダルマ」のようなサッカーで、例年比1.5倍の得点と勝点を積み重ねました。

しかし今考えるとこれが「木山監督のやりたいサッカー」だったかどうか、疑問が残ります。
最強を誇った2トップが研究されると、あえて手放しになっていた守備ブロックの課題が露見。
『攻撃から入る守り』の形は徐々に効力を失い、連敗地獄に足を突っ込む事となりました。

シーズン序盤にじっくり土台を作って、バリエーションを増やしてから勝負に出る。
木山さんならそういう選択もできたはずです。近年のザスパ草津や、カターレ富山のように。
しかし土台が出来上がる前にシーズンが終わって、そのうえ主力は引き抜かれる。結果として何も残らない。
選手として水戸でプレーした彼の頭の中に、そんなストーリーがよぎったとしてもおかしくありません。

あくまで推測ですが、木山監督は意図的に『得点を稼げるうちに勝つサッカー』を選択したと、私は考えます。
研究の上を行ける地力もメンタルも、2009年当時のチームにはない。
ならば徹底的に縦を狙ってウラ、ウラ、アタマ。「偉大なワンパターン」で撃ち勝つのが最速・最善だ。
勝負師がはじき出し、下した決断。そして総力を挙げてたどり着けた勝点73。
この辺、ある程度計算していたのではないかと。

『昇格争いのプレッシャーに負け、メンタルの弱さを露呈して失速』。これは2009年を振り返る上で
よく言われる事で、確かに大きな要因だったと思います。だけどもともと戦力的な限界がある中で、
「①シーズン前半に勝ち星を稼ぐか②コンスタントに成績を残すか③後半巻き返すか」
の3択から木山監督は①を選び、それは『正解』だったという見方もできる。

前段の平松、チュホ、赤星といった選手達が残っていれば、本気でJ1に行けたと思います。
彼らを引き留められなかったクラブ基盤の脆弱さ、そして私達支える側も「心の準備」ができていなかった。
結局は全体の総合力で敗れた。当時の選手そして監督を責める気にはまったくなりません。



あれから2年以上が経ちました。水戸の総合力は数段上がっています。
木山隆之率いるジェフ千葉に荒田智之がいて、柱谷哲二率いる水戸には鈴木隆行、市川大祐がいる。
J2リーグで対峙する事も含め、2009年春の段階では予測できなかった展開。

予算規模や観客動員、悔しいけどこれはジェフ千葉に水をあけられている。
しかし水戸ホーリーホックが、千葉を上回っている要素もあるはず。例えば日本代表のキャップ数。
さらにクラブの一体感やひたむきさで勝つ事ができれば、サッカーの神様が味方してくれるかもしれない。

明日は純粋な力比べができる、嬉しくてなりません。
「2009年勝ちまくった」記憶は、挫けそうな私達を支えてくれた。
震災でスタジアムが壊れた時も。

水戸もやれるんだという、確かな誇りを与えてくれた彼に最大限の敬意を払います。
そして、真心こめてやっつける事を誓います。

木山さん、私達の姿を見ていてくださいね!!

「チカラをひとつに。 -TEAM AS ONE-」

by 小番頭・K

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