Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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アウェイ京都戦、後半9分。尾本選手(おそらく)のフィードに反応して走る30番。
エリア近くで相手DFと競争になり身体を入れられる寸前、思い切り右足を伸ばす。
渾身のスライディングシュートは京都GK水谷選手の正面を付くも、敢闘精神に溢れた素晴らしいプレー。

このシーンは2002年日韓W杯ベルギー戦で、鈴木隆行選手自身が挙げたゴールを彷彿とさせます。
あれから9年。ベルギーを皮切りにセルビア・モンテネグロ、アメリカを経て茨城に帰ってきた隆行選手。
『金狼』は『師匠』そして『名人』へと変貌を遂げ、至高の経験値を水戸に還元している。

チームに合流して4か月。率直な感想は「こんな、巧い選手だったっけ!?」と。
『スピードパワーで敵陣に猛進、たまらず手や足を出すDFに倒されFK獲得』というのは往時の姿。
2011年版の隆行選手はそもそも倒れない。鋼鉄の身体が為す鬼キープは、
半可な当たりを逆に吹き飛ばしてしまう強さ。

ボールを受ける、タメる、さばく。教科書に載せたい完成度のポストプレー。
キープと思いきや持ち出して、技量と間合いで相手を抜き去るドリブル。
そして守備陣の位置関係を見切ってのクロス、シュート。直接フリーキックまで決めてしまう。

同じくJ2規格を超えた秀抜さを持つ吉原宏太選手とのコンビは、まさに将棋の『飛車』と『角』。
(ちなみに本間選手が『王』、村田選手『金』、小池選手『香車』、ロメロ選手『桂馬』という感じ?)
おらが町のスタジアムで、これ以上ないサッカーのお手本を見られるのは幸せな事です。

今年チームで得てきた勝点は少ないものの、例年よりはるかにドラマチックな展開、記憶に残る名場面、
華のある選手が多いです。冒頭シーンの1分後、キーパー本間選手のロングフィードを
ウイング小池選手が折り返し、ストライカー隆行選手がゴールに叩き込んでみせた一連の流れは、
これまた懐かしい『蒼き伝説シュート!』の必殺技・トリプルカウンターアタックを想起させます。

鈴木隆行選手がサッカー史に名を刻んだ2002年。水戸ホーリーホックというチームの名前しか
知らないジェフサポだった私はその9年後、運営ボランティアという立場で彼と一緒に闘っている。
しかも監督は柱谷哲二。これは夢想だにしない『未来』でした。

その一方で行き詰まりを深める社会情勢を省みて、居酒屋で無邪気に日韓W杯を応援した「あの頃」に
戻りたい。ふとそんな事を考えてしまいます。しかし2011年の子供達は、「あの頃」を知らない。

日本中がひとつになった2002年の興奮を、一瞬蘇えらせてくれた隆行選手のプレー。
不恰好だけど、最高に格好いい。これから復興への道のりで私は、子供達に「格好いい大人の姿」を
見せる自信がありません。でもどんなに格好悪くても何か、笑顔の『未来』につながる事をしたい。

自分は今、何をすべきか?
その答えは未だ霧の中だけど、もがくのを止めたら本当に『試合終了』な気がしてならない。
苦しくても、情けなくても、愚痴っても、しょうもなくても、この上なく無力であっても。

「それでも、切れない」。
サッカーとともに歩んでいく中で、何か前に進めるものを見つけ出せればと。

by 小番頭・K

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