この間の日曜は家族行事で東京へ出ていて、夕方水戸に着いてからスカパー録画を見ました。
携帯ではスタメンだけチェックし、TV観戦するまで試合経過を「情報断ち」した状態で。
とっくに出ている結果を知らないで自分の中に取っておいた事、皆さんも代表戦とかでありますよね(笑)
「北九州も良いメンバー揃ってるなあ。でもウチは島田クラスの選手が控えてる強さはあるな」
下りの常磐道でゲーム展開をあれこれ妄想した後、やや緊張しながら帰宅。
そして2時間後。柱谷兄弟対決を制した事もあり、画面の前で大いに盛り上がりました。
アウェイゴール裏で歓喜する知った顔を眺める一方、私は何か懐かしい感覚に包まれます。
情報が遅れてやってくるこの感じ、遠い昔によく味わってたような・・・。
思い出した!スポーツニュースで結果を知るしかなかった、Jリーグ創世記だ。
NHKの「サタデースポーツ」でスコアをチェックし、TBS「スーパーサッカー」でハイライト見て寝る。
朝刊で出場メンバーを確認、お昼はテレ朝「Jリーグ A GOGO!」見て周辺情報を得た日々。
律儀にタテ並びする新聞の『磯貝』『片野坂』『眞中』『ミロ』『ビスコンティ』といった活字が甦ります。
当時応援していたジェフ市原の地上波放送など少なかったから、詳しい試合内容がわかるのは水曜の
サッカー専門誌まで待つ事もしばしば。たまにあるラジオ中継も、想像力で補完するのが楽しかったなあ。
今はネットで、得点者から警告まで瞬時にわかります。端末でライブ映像を受信する事だって可能。
しかしそれら便利な環境は、私達にとって幸せと言えるのでしょうか?
懐古趣味と言ってしまえばそれまでだけど、スマホで5分おきにスコアを確認する行動は
応援のワクワク感を削いでいないか?と。特に現地観戦でスタメン発表される前に把握してしまう、
電光掲示に他会場の結果が映されないうち各々調べているなど。
「情報を知らなかった事による歓声やどよめき」も、スポーツ観戦の醍醐味。
未知や無知を皆で楽しめる余裕って、人間に必要なものだと思うんですよね・・・。
頭の中に流れてくる映像や文字、音声で溺れそうになる現代だからこそ、「知る手段を選ぶ」のが大切かと。
私はブログを書きますがツイッター・フェイスブックには一切手を出していません。
やれば便利で楽しいと知ってるけど、その時間を読書にあてる事で生活のバランス取ってます。
常に最新情報を得るのは必ずしもベターではなく、自分の中に受け入れる準備が整ってからでも良い。
要は時代に乗り遅れた言い訳したいだけですが(汗)物事を知る手段とスピードは、
みんな違ってて構わないんじゃないかと。「最速が偉い」といった風潮に、何となく貧しさを感じています。
サッカー応援においても時にはネットを離れ、あえて新聞雑誌などで初めて結果を知るのも楽しいでしょう。
今度茨城放送の中継があったら、ラジオの前で何も持たずじっくり耳を傾けたいと思います。
でもホームの試合中はボランティアか・・・いや、ゲートで流せばテンション上がるぞ(笑)
by 小番頭・K
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