Jリーグクラブ・水戸ホーリーホックを裏方としてサポートする、ボランティアスタッフのブログです。

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前回の京都戦、特に鈴木隆行選手が素晴らしかった。
身体の強さはもちろん『敵の取れない、ファウルで止めざるを得ない場所』へボールを置く技術。
DFの重心を読み切って、ドリブルでゴール前まで持っていく姿に感動を覚えました。

試合のハイライトは彼自身の奪ったPKをめぐる、京都ゴールキーパー水谷雄一選手との駆け引き。
ボールをセットする隆行選手に、水谷選手は「右に蹴ってこいよ!」と大きなジェスチャーで誘う。
J1・J2で300試合以上経験している守護神が、心理戦を仕掛けてきたのです。

キッカーとしては挑発された通り右へ蹴るのか、裏をかいて左か、大胆に真ん中か。
水谷選手の心中わかりませんが、少しでも迷ってミスが出ればもうけものでしょう。

ここで隆行選手が蹴ったコースは、右でした。誘いを「受けて立った」のか、最初から決めていたのか。
水谷選手は一旦左にステップした後、右へ思いきり横っ飛び。伸ばした手はボールに届かず、
豪快にゴールネットを揺らしました。助走からキックまで、背番号30の動作には全く無駄がなかった。
シュートの軌道に少しでも迷いが見えたら、セーブされていたかもしれません。

海千山千、天国も地獄も味わい尽くしたベテラン同士の攻防に背筋がしびれました。
剣豪の果たし合いを見ているかのような、密度の濃いPK。作業的に映りがちなプレーも
役者が違えばお金の取れるドラマを生み出すのだと、改めて感じた瞬間です。

キーパーが圧倒的に不利と言われるPKにおいて、右に誘ったからといって必ずしも決定率が下がる
わけではないと思います。キッカーの性格によっては動揺するどころか逆に冷静になったり、腹をくくったり
する可能性はあるでしょう。水谷選手もリスクを覚悟で、チームのため挑んだのだと。

試合の随所に見られる細かい駆け引きや心理戦。そこに目を向ければ、サッカーが2倍も3倍も面白くなる。
プロ選手という過酷で素敵な商売に改めて敬意を払いつつ、今後もチームに関わっていこうと。

皆さんは右に誘われたら、どっちにボールを蹴りますか?

by 小番頭・K

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